一日目 ペナン到着 屋台の夕食 5/3

私がペナン島のことを知ったのは、職場で上司がたまたま話していた会話からだった。家に帰りすぐにペナン島の情報を収集した。するとアジアのビーチリゾートでありながら、町並みが世界遺産にも登録されている魅力的な島であることがわかった。その瞬間から、私のいつか行きたい場所リストの上位にランクインすることとなった。

ペナン島はマレーシアの州の一つ第二の都市である。「東洋の真珠」として知られるペナンは2008年にユネスコ世界遺産に認定された。イスラム圏でありながら、異なる宗教や文化が入り混じった独特な様式を有する町並みは期待に胸が膨らむ。
モスクや教会、中国の寺院、ヒンドゥーの寺院などが一つの通りに沿って徒歩圏内に位置していることも魅力的である。
夜は夜で安全な町として知られ、日本の屋台街に相当するホーカーセンターでの夕食は南国ムードをますます盛り上げてくれる。

5/3の朝 11時過ぎ発の関空発 クアラルンプール乗り換えペナン行きでいざ出発! 約6時間のフライトはひと寝入りするのに丁度よい時間。

ペナン空港に着いたのは現地時間夕刻の6時過ぎ。空港を出るとあの懐かしいアジアの生ぬるい空気が私の体を包み込んだ瞬間、日本に残してきた気になる仕事や宿題も一気に頭の中から消えうせた。

マレーシアの通過はRM(リンギット)で1リンギットは約30円に相当する。物価は一般的に日本の1/2〜1/3と言われているが、リゾート地価格は馬鹿にならないのも真実だ。


フライトは行きも帰りも格安航空券のマレーシア航空
空港では現地添乗員が待っていてくれた。航空券とホテル、朝食がセットになった格安ツアーだ。申し込むときにはキャンセル待ちだと言われたたが、実際にペナンについてみると、飛行機の中も現地の空港でも日本人は少なく、ガラガラの状態。我々親子三人を含めて3組の旅行者を乗せて、車は北へ向かった。ペナン島のビーチは主に島の北部に位置し、空港から車で約50分ほどかかる。すでにまわりは暗くなり、町並みもはっきりはわからないが、ところどころにある屋台街が南国ペナン来たことを実感させてくれる。

我々が4日間お世話になるホテル
「コプソン オーキッドホテル」は一番の人気ビーチ フェリンギビーチではなく、一つ手前のタンジュンブンガに位置する老舗のホテルである。一応リゾート地のホテルということでプールやプライベートビーチなんかも所有しているが、それほど大したものではない。そもそもペナン島の海は透明度が低く泳ぐのにはもう一つといううわさである。
チェックインを済ませ、時計を見るとまだ8時過ぎ。お腹もすいてきた。早速ペナンを代表する屋台街「「ガーニードライブ」まで晩飯を食いに出発だ。ホテル前で捕まえたタクシーで15RM 約15分の距離だ

日本人好みの味がそろっている
ガーニードライブ。何十という屋台が集まるペナン最大の屋台街だ。平日だというのに、地元の人も含めたくさんの人が外食を楽しんでいた。郷に入れば郷に従え・・・のごとく、ジモティーの真似をしていくつかの屋台のはしごだ

                    一皿日本円で100円ほど

ガーニーとライブ全景。海岸沿いでは暑さしのぎかそれとも海でも眺めているのか、現地の人もたくさん繰り出していた。
一日目は旅の疲れもあるので、10時過ぎにそうそうに引き上げた。ホテルのすぐ近くにコンビにもあり、足坪マッサージの店もチェックだ。
二日目 その1 世界遺産ジョージタウン 5/4

ペナン二日目。少し効きすぎるくらいの涼しいクーラーの入ったオーシャンビューの部屋で目が覚めた。南国なので朝も早いかと思ったが、7時を過ぎないと明るくならないのでついつい長寝をしてしまった。
8時過ぎから7Fにあるレストランで朝食をとった。内容は1日2日程度なら大丈夫だが、まぁ格安ホテルにしては十分だ。食後そのまま専用エレベーターで1Fまで降りてペナンでここしかない小さなプライベートビーチを散策しに行った。陽が上ると同時に痛いほどの日差しが照りつけ、炎天下に長くはじっとしていられない。行動するなら午前中がお勧めだ。

ホテル専用の小さなプライベートビーチ。誰もいないのがいい。三日目の朝には50センチくらいの大きなトカゲが散歩していたのには驚いた。
さて、暑い日差し対策をした後、タクシーでジョージタウンの町中まで向かった。25RM。どのタクシーもメーターはまずないので、乗る前に確認する必要がある。人は親切でまずぼられることはないようだ。 
まずは世界遺産にも認定されているジョージタウンの町中へ向かった。古本屋で買ったガイドブックによると町の中心となる
コムタタワーを目印に動き回ると良いと書いてある。

町のシンボルタワー コムタタワー。内部はショッピングフロアーとビジネスフロアーからなる。当然のごとく最上階からの展望を楽しもう・・・と内部を探したがどこもガイドブックに書いてある観光用のチケット売り場はない。近くの店員に確認すると、なんと2年前から展望フロアーは閉められているという。古いガイドブックは信用してはいけない・・・。

古いガイドブックは当てにならない・・・早速迷いながら町を散策。ガイドブックでは町中の有名な観光スポットはすべて徒歩圏と書いていたため、チャレンジしようかと思ったが、4歳の風雅を連れての町歩きはちょっと厳しそうである。

ジョージタウンの町並み

道に迷っている我々の元へ偶然通りかかった
トライショーの親父。町中を人力自転車でゆっくりまわり、町並みを体感することができる。交渉の末メインのスポットを一巡りし約1時間半で50RMだ。
年配の方が多く大丈夫かと少し心配だ。

カピタン・クリン・モスク
たまねぎ頭が有名なイスラム教寺院。

モスク近くにある中国寺院。とにかく彫刻の細かさと鮮やかな色合いが目を引く。
ペナン最高傑作の中国寺院と言われる「クー・コンシー
きめ細かな彫刻と金銀をちりばめた色鮮やかな装飾は一見の価値あり。場所はちょっとわかりにくいが、入り口近くで入場料10RMをとられた。
どこに行ってもそうだが、観光客がほとんどいない。GWがあるのは日本だけだが、それにしてもこの暑さの中動き回る人が少ないのも納得できる

クー・コンシー
旅客ターミナルのすぐ近くに異様な雰囲気の建物がある。水上集落だ。これらはペナンの有名なクラン・ジェティーズ(同一氏族の水上家屋」であり、8つの華人氏族の生活の場となっている。一般にも開放されているため、細い木製の通路を歩き回ることができる。
そろそろトライショーの親父との約束の時間に近づいてきた。最後に町中のリトル・インディアまで送ってもらうことにした。それにしてもさすが町全体が世界遺産というだけあって、少し下町に入ると一一気に異国情緒あふれる町並みが続く。車がなければ・・・と思う

独特なインド音楽が大音量で流れる
リトル・インディアの通り。通り過ぎる女性もサリーを身にまとい、軒を連ねる店もすべてがインドだ。色鮮やかな通りを歩き回るのは見ているだけでも楽しいが、結局何も買わなかった。

1883年に建設されたインド風ヒンドゥー寺院の「
スリ・マリアマン寺院」。入り口で裸足になり中に入ると祭殿で真剣に祈りを続ける女性がいた。現地の人にとっては神聖な場所なのだ。

インド人街のはずれにある「
観音寺」。ペナン最古の中国寺院はいつでも線香の煙が立ち昇り、線香の香りで満たされている。
暑い、とにかく暑い。ジョージタウンの町中でランチをと思い、しばらく歩き回ってみたが、クーラーの効いた涼しい店なんてどこにもない。仕方なくホテル近くまで戻りそこで探すことにした。タクシーが帰る途中にもう一つのスポットに寄ってもらうことにした。

寝釈迦仏寺院
世界でも三番目に大きな寝釈迦仏がある。全長32mの巨大で鮮やかな仏像。
まだたったの半日なのにこの暑さにはまいった。とにかく一度ホテルに戻り、昼休みを入れてからの再チャレンジだ。妻も風雅もつかれきった顔で、ホテルに戻るとバタンキュー。ホテルの部屋の涼しい空間がなんとも言えなく心地よく、すぐに寝入ってしまった。

二日目 その2に続く。
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